まなざしの輝き
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本書の中で、コムニオーネ・エ・リベラツィオーネの兄弟会の会長は、無が私たち一人一人 の人生に非常に強く迫り、生きることの肯定性や現実の究極の実質に対する疑念をほのめか す時代に、すべてが、私たち自身でさえ、無に終わるように見えるこの目まぐるしい時代に 自ら立ち向かいます。しかしながら、現状は意味を持たずに生きることの耐え難さと、必要 とされ愛されたいという不滅な願望を浮き彫りにするのです。実際に起こる現在の出来事と、 気を紛らわしたり忘れたりしながら生き延びようとする不十分な試みとを興味深く比較して います。
現在の挑発に見合った答え、つまり、私たちの人間性の叫びを受け止め、私たちのうちに自 分自身と自分の人生・いのちへの愛を呼び覚ます《あなた》を探し求めます。そして、共に歩 むことを魅力的なものにする生き生きとしたキリスト教共同体との出会い。現在の実経験に 入り込み、新たな知識と愛情を生み出す信仰、道のりの途中で出会った真実、美、善良なもの すべてを大切にすることのできる信仰の証しです。